冷え性を防ぐ

私は長年冷え性に悩まされてきました。冷えに悩まされている方々のお役に立てればと思います

冷えを防ぐ10のこと

つい油断して不規則な生活を続けていると病は口から飛び込んできます。それを防ぐには、以下に書く10個のことを守ってください。そして冷えを寄せ付けない体質を作るためにぜひ実践してください。

よく噛んで食べる

よく噛むことにより唾液が分泌され消化を助けてくれます。すると胃の負担が軽減されます。また咀嚼という運動により口の筋肉が発達し、骨格もしっかりとしてきます。また、かむという動作は脳に刺激ができ、脳の活性化にもなります。よく噛むことにより満腹中枢が働きしっかりと食べたという実感が出るので、腹八分目で抑えることができます。回数の理想は30回以上ですが半分の15回は、最低限かもようにしましょう。

食事の間は6時間くらいはあける

1日中だらだらと食べていたのでは胃に休む時間がありません。朝食を食べて消化し胃が休んでその後に、昼食が来ればスムーズに行きます。このことから考えても間食はとらないほうがいいのです。健康な人ならば胃の食べ物の滞留時間およそ1時間位です。

寝る前には食べ物は食べない

胃に食べ物が送り込まれてくれば、胃は消化しようとして働きます。しかし就寝前に食べ物を食べてそのまま眠ってしまったら、消化のサインが脳に送られず胃に食べ物が残ったままの状態で朝を迎えます。 こういうのが続くと胃の休む時間がなくなってしまいます。つまりはいろいろな病気の引き金になるのです。またこのような行動は肥満の元にもなります。

朝食はしっかりと食べる

近頃は朝食を食べない生活をしている人が多くいます。ある実験結果によると朝食食べていない人は、食べている人と体温で比べると、およそ0.4度位低いようです。これらから見ても朝食を抜くと体が冷えやすくなるということになります。

食べ過ぎ飲み過ぎに注意する

暴飲暴食は内臓に負担をかけてしまいます。内臓の働きが弱くなると冷えやすくなったり、冷えている人はますます冷えを溜め込むことになります。

ものすごく暑いものものすごく冷たいものを取り過ぎない

冷たすぎる、または熱すぎるものは潰瘍 やストレスを起こす事になります。 過度の刺激は体にとっては良くありません。

水分の取りすぎに注意する

水分をあまり多く摂りすぎると消化液が薄まってしまい、消化力が落ちてしまいます。 胃腸の弱い人は特に注意が必要になります。

バランスの良い食事をする

一日ににおよそ30種類の食材食べることが理想とされているようです。バランス良くいろいろ食べるという事は、いろいろな栄養摂取するということです 。

三度の食事を規則正しく食べる

基本的に人間は昼行動する動物ですので、夜食は理想としては8時までには取るようにするのが良いようです。 また朝、昼はしっかりと食べて、夜は軽く済ますというのが体にとっても良いようです。

楽しい食事の時間にする

やはり食事の時間というものは楽しいことが理想です。喧嘩をしたり愚痴を言いながらの食事は決して楽しいものではありません。このような状態ではストレスがどんどん溜まっていきます。ストレスたまると食べ物を食べても吸収されにくくなるなので、やはり楽しく食事をすると言う事は健康になるための条件の1つといえるでしょう。

以上の10個のことを実践して冷えを防ぎましょう。

きちんと食べて冷えを防ぐ

基本的に植物でいうと、葉や実といった地上から上にあるものは体を冷やし、地下にある芋や大根などの根菜類は体を温める働きがあります。

しかし同じ地上の上にできるものであっても夏が旬のものと、冬が旬のもの比べるとやはり冬が旬のものの方が体を温める力が強いといえます。ほうれん草などがその一番の例です。

せっかく体を温める食品であっても冷蔵庫に入れて物理的に冷やしてしまえば、残念ながら効果はあまり期待できなくなります。このような時は食品を常温になるまで待ってから食べることが大切になります。

逆に言えば体を冷やす食品でも、焼いたり煮たり、炒めたりして火を通す調理をすれば、いわゆる東洋医学でいうところの陰の要素が弱まります。

現在では残念ながらりんごにはいろいろな農薬が、散布されていると言われていますですので、生のままでそれを食べるのには抵抗があるでしょう。 農薬のことを無視すれば本当はりんごの皮を捨てるのは、栄養同じことになるのです。りんごの皮には重要な酵素がいっぱい含まれていて、じつは体にとてもいいものです。これらはにんじんや大根などにも言えることです。

こういった大事なところを捨てずに全て食べることによって、体のバランスを整える食事の方法もあります みかんの白い袋や、魚の頭や内臓などにも栄養分はかなり含まれています。魚を全部食べることや、みかんの外の皮以外は全部食べるこういう食事の仕方を、一物全食といいます。

薬膳と言うと中国料理だけだと思われがちですが、実は日本料理こそ薬膳であると言えます。日本料理をコースで注文した場合、出てくる食材はすべて薬用になるものばかりです。例を上げれば、大葉、小豆、大豆、小麦、米、生姜、大根、百合根いずれも生薬そのものばかりなのです。

つまりは漢方薬に使われる生薬が料理になって並んでいるのと同じになります。 昔の日本人は知らず知らずのうちに、このような食事をしてきたのです。

ですのであえて薬膳などと言わなくても、普段通りの日本食を食べていれば薬膳を食べているのと同じになるのです。

これらの他にも鍋料理や豚汁、けんちん汁などは体を温めるのに最高の料理だと言っても過言ではありません。

バランスのとれた食事で冷えをとる

西洋医学で言うところのバランスのとれた食事とは、糖質脂質タンパク質などの栄養素をバランスよく摂りなさいという表現をします。 冷えを取ったり体を冷やさないようにするためには食べ物の種類 、栄養素、を過不足なく満たす他に、バランスも考えなければなりません。

東洋医学でいうところの体が温まる食品を、たくさんとればいいと思われがちですが、これも度を越すと体のバランスが崩れます。

現代の西洋医学の薬は食べ物からは作られていませ。しかし漢方薬は基本的に食べ物から作られています。つまり体を滋養する最高の薬は食べ物なのです。

日々の食事は医療と同じと考える、それが医食同源という考え方です。医食同源の考えから言えば、バランスの崩れた食事や不規則な食べ方などをしていれば、病気になるのは当たり前です。

野生動物で例えると、彼らは胃の調子が悪くなるとゲンノショウコという草を食べます。体のバランスを保つために本能がそうしているのでしょう。

しかし悲しいことに人間は本能からそういう機能を喪失してしまいました。だから人間は自分で意識して体に良い食事を、しなければいけなくなってしまったのです。特に体が冷えている人は陰の食品を食べたがる傾向があるので気をつけなければいけません。

体の冷えが取れてくると自分には何が不足していて、何を補っていかなければならないのかが自然と理解できるようになります。そうすれば今日はこれが食べたいという欲求が起こってきます。

自然と体がバランスのとれた食事を求めているのです。このような感覚は人類にまだかすかに残された本能なのかもしれません。

食と冷え

食品を大きく分けると南方で取れるものは体を冷やし、北方で取れるものは体を温めるようにできています。 南方の人は気温が高いので体を冷やす食品を食べ、北方の人は気温が低いので、当然体を温める食品を食べます。

これが自然の摂理です。このように自身が生活している土地で取れる食べ物を食べるのが、体のバランスを保つのにいちばん良い方法です。

このように自然の摂理に戻ることができない生活が、現代人の病気の根源になっていると言われています。流通の発達で世界中の食品が、好きな時にいつでも食べられるようになりました。

ネットの発達やハウス栽培の進歩などで季節を問わず、いろいろな食品が手軽に手に入るようになりました。空調と同じく食べ物に関しても、人類は季節を失ってしまったのです。

このような時にこそ食べ物に気を使わなければならないと思います。冬場に冷たいアイスクリームを食べたり、夏場に冷房の効いた部屋で生活し、生野菜や冷たい牛乳そのようなものでダイエットしようとしたり、これはもう冷え性になりたいと思っているような生活を送っているようなものです。

肩こりと腰痛と冷え

冷えて血流が悪くなると体は体温を逃さぬように筋肉を収縮します 。腰骨には体を支えるための筋肉が多くついています。その筋肉の収縮が続くと組織が疲労して腰に痛みが出てくるのです 。

これらを防ぐために腰痛体操やストレッチなどを行い、筋肉の収縮を少しでも緩め、血流を良くして新鮮な酸素と栄養素で筋肉の再生を手助けするのです。

ただし、背骨のズレや椎間板ヘルニアなどによる腰痛は冷えだけによるとは言い切れません 。

また肩こりの多くは冷えが原因です。 肩こりは局地的な血行障害です。 冷えにより気の流れが悪くなると、血流も悪くなり、手や足などの抹消に血が流れにくくなります。

手足に流れなくなった血液は消えてなくなるわけではなく、体の中にとどまりその血液が肩で滞り出す状態が肩こりなのです 。

これらのことから足を温めて気の流れを良くし、血液がうまく循環するようになれば肩こりが解消します。

生まれつき腸が弱い人は、冷えると下痢になります。 しかし腸が強い人は冷えてくると便秘になりがちです。どちらも冷えることで腸の働きが鈍くなり、それにより起こる症状です。

下痢の場合は腸の蠕動運動がほとんど行われていない状況です。特に急性の下痢には注意が必要です。最悪の場合生死に関わる問題になる可能性もあるのです。

便秘は下痢ほど蠕動運動は弱まってはいません。しかし体調や直腸に便が溜まって再吸収が繰り返されていきます。 そうなると便は余計に水分がなくなり、硬くなっていくのです。

そして便の再吸収は水だけではなく、便に含まれる毒素にも行われるので、便秘の人はどうしても肌荒れになりがちになるのです。

冷えるだけで胃潰瘍になるような事はありません。しかし体全体が冷えてくると精神的にイライラしやすくなり、ささいなことでもストレスになるなってしまうようになります。

そうなると胃の働きが悪くなり胃潰瘍 を起こしやすくなるのです。 空腹になってくると胃は食べ物がほしいというサインとして、胃液を分泌します。その時に胃に潰瘍があれば痛みが生じるのです。 これを防ぐには体を温めておくのが1番効果的です。

胃潰瘍の初期や胃炎の初期には、温めた牛乳を飲むという治療方法があります。これは胃の粘膜を牛乳が優しく包んでくれるので、それにより痛みを和らげるのです。

薬を飲めばすぐに良くなるように思いますが、意外とこういう方法も効果があるものです。

下半身の冷えは怖い

足がなぜ体の中でいちばん冷えやすいかというと、それは当然ながら心臓から遠いところにあるためです。

心臓から、遠いと言う事は普通に考えても、血液の循環が悪くなることを意味しています。これらのことから冷気に当たると体は体内温度を保とうとして、まず足や手の血管を収縮させて、体温の流出を防ごうとします。

すると血管が収縮するのでますます血流が悪くなっていきます。 この冷えやすい足に近いところにある臓器が、膀胱、腎臓、生殖器です。

これらの臓器は足腰に近いため、それらの冷えによる影響を受けやすい臓器です 足の冷えが膀胱に届くと、まず頻尿になります。よく冬場に冷えてきたなと思ったら、やたらトイレが近くなったことがあると思います。

それが膀胱が冷えているということなのです。 どうしてトイレが近くなるのかというと、体が冷えるもとになる水分を早く体外に、放出しようとするためです。

この時の尿には、老廃物はほとんどなく、色が薄い尿を何を何回も出すことになります。 冷えによって臓器の働きが鈍くなると、細菌に対する抵抗力も弱くなり、これらの感染を受けやすくなります。

そうなると 排尿痛や残尿感などが起こり、尿 の回数が増えてくると膀胱炎と言う病名が付けられます。 膀胱炎は次第に腎盂炎、腎炎とつながっていく怖い病気です。

また女性の場合下半身が冷えると、下半身の血液の流れが悪くなり、生理痛や生理不順などの症状を発症するようになります。 また冷えてしまった臓器はその機能が低下するだけでなく、まれに異常な働きをし、体にとって有害な物質を作ったりすることもあるようです。特にふくらはぎを温めることが重要です。ミーテ・ライトロングで冷えを防ぎましょう

このようなふくらはぎ専用のものもあるようですので、上手に活用しましょう。

下半身の冷えの例を上げるとカルシウムの代謝異常が起こると、カルシウムは骨にはいかず、尿管や胆嚢なのに運ばれて行き、その結果結石を作ったりするのです。